心拍変動解析を用いた疲労度検査法
心拍変動解析は自律神経の働きの状態を診る事が出来る検査です。そして、自律神経の機能が疲労度に応じて変化し、不安定になり、環境への対応能力を失って行く事は良く知られています。その事を利用し、当院では心拍変動解析技術を疲労度の判定指標の一つとして使っています。
また、心拍変動解析は『厚生労働省過重労働総合対策』の中で行われている疲労度測定法に関する研究の中でもその可能性が検討されており、当院はその共同研究者として参画しています。
詳細については現在その判定に用いる為のガイドラインを私達勉強会のメンバーで鋭意検討中です。その為まだお示しする事が出来ませんが、少なくとも心拍変動解析の技術を用いる事によって、疲労度を概ね5段階に分けて客観的に評価する事が可能であるというデータを得る事が出来ました。この結果は上記研究の報告書の中にも明記され、厚生労働省に提出されました。
この技術を用いた疲労度判定は近い将来、社会に対して大きな貢献が出来るようになる可能性が極めて高いものとして私達は非常に期待をしています。
ガイドラインの作成が一段落したらこのページでも紹介させて頂きます。
なお、当院に於いては、現在、暫定的に作成したガイドラインを用いた疲労度検索を実施しておりますので、ご関心のある方はお気軽にお尋ね下さい。